映画『セッション』評価/感想/レビュー。狂気ハゲと将来性のある若者の戦い

映画『セッション』のイメージ。ドラムを激しく叩いているところ

映画『セッション(原題:Whiplash)』を動画見放題のHuluで観た感想や批評。死ぬまでに絶対に観るべき映画の一つ。王道を尽く外してくるストーリーと、異常なまでのスパルタ教育の後に観られる演奏には、ライブのような生々しさがあった。前半はネタバレ無しで、後半にネタバレを含む考察を紹介。監督・脚本はデイミアン・チャゼル、出演はマイルズ・テラー、J・K・シモンズ。

広告
※当ブログにある外部サイトへ飛ぶリンクやイメージ画像は、ほぼ全てアフィリエイトリンクとなっています。察していただけるとありがたいです…。

『セッション』が半端なかった

映画『セッション』を動画見放題の「Hulu(フールー)」で観ました。「凄かった」というのが観終わった後の正直な感想です。

ラストがとにかく飛び抜けています。斜に構えた人でなければラストのシーンが終わった後にスタンディングオベーションをしたくなるのではないでしょうか。少なくとも眠れない夜に観る映画ではありません。余計に眠れなくなります。ドラムが叩きたくなります。

『セッション』のあらすじを核心的なネタバレをしないように説明します。

全米でも屈指のシェイファー音楽学校に通う青年「ニーマン(マイルズ・テラー)」が、あることをきっかけに「フレッチャー(J・K・シモンズ)」というつるっぱげの指揮者に、彼のジャズバンドに誘われるんですが、フレッチャーは超絶にスパルタな方法で生徒たちを教育していた…という感じです。

最初は「どうせ主人公がフレッチャーの厳しい指導に耐えて、本番の演奏会で実力を発揮し、フレッチャーに認められて万々歳…というエンディングなんだろうな」と思っていました。

全然違いました。むしろ主人公とフレッチャーの仲はどんどん悪くなるばかり。「いや、それでもなんやかんやで主人公がとんでもないパフォーマンスを見せつけて良い感じになるんでしょ?」と思っていたのですが、さらに予想は外れました。

ポッカリと穴が空くんですよね。

後半まではフレッチャーに椅子やら楽器やらを投げつけられたり、常に暴言を吐かれたりと常軌を逸したコミュニーケーション方法で主人公は鍛えられていくのですが、後半以降は「ぽつーん」という感じです。

「今までの激しいレッスンは何だったの?」と見ているこっちが動揺してしまうくらい。

(以下、アフィリエイト。その後にネタバレを含む考察)

『セッション』の動画を無料、あるいは有料で観る方法

アマゾンではHD(高画質)のビデオがレンタルできます。デジタル方式なのでお金を払えば速攻で視聴可能です。

私はHuluで観ました。ただし時期によっては見られないこともあるので、『セッション』が見たい場合は契約の前にHulu内で「セッション」と検索し、今見られるかどうか確認しましょう。

なお、Huluは初めての方なら二週間無料で視聴できます。二週間以内に解約すればタダです。また登録の際はクレジットカードが必要です。

▼クレジットカードを持っていない人はこちら

ApplePay対応おすすめ年会費無料クレジットカード最新比較 2017年も随時追加中

2016.11.08

以下、ネタバレあり。

ネタバレ有りのラストの感想

そんなこんなで主人公はある意味フレッチャーに騙された形でJVC音楽祭に参加し、フレッチャーの指揮を無視して勝手に「キャラバン」を叩き始めます。

怒涛のドラム叩きで主人公は演奏を終えるのですが、このラスト数分間が本当に素晴らしかったです。あれほどの演奏は俳優自身が本当にドラムを上手に叩けないと演技できないと思いますし、何よりフレッチャーの狂いっぷりも凄かったです。

結局のところフレッチャーは主人公のためにわざと演奏予定の曲を伝えなかったはずですし、主人公がJVC音楽祭の途中で自分の役目を放り出すことも計算済みだったはず。今後、主人公はどう立ち上がっていくのか見守るために。

ここまでは伏線として似たような話をフレッチャーが主人公に対して話しているから、まだ分かります。けれど主人公は、荒々しい方法で伏線を超えることをやってみせたんです。ここに映画としての良い意味での裏切りがありました。

そして最後の演奏の締めで映画も終わるという気持ちよさ。『セッション』のラストはストーリー性を多く含んだ音楽でした。

最初はミミズやらゴキブリやらを無理矢理食わされて、最後に極上のステーキが食べられる…といったような、味わい深く、非常に上品な終わり方。ここで「グッド・ジョブ」と言ったらフレッチャーに怒られそうですが、グッド・ジョブを遥かに超える素晴らしい映画でした。

広告